山形県神社庁

神道行法錬成並びに教養研修会

2021年10月15日

 令和三年十月十一日、湯殿山神社本宮を会場に『神道行法錬成並びに教養研修会』を行った。本年は出羽三山神社が丑歳御縁年にあたる。その中でも特に縁のある湯殿山神社本宮において禊行(滝行)を行い、さらには同神社由緒などについて学ぶことを目的として計画された。

 例年、当会では定例総会に合わせて神道行法錬成と教養研修会を行っている。しかし、直近二回の定例総会では新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、規模縮小での総会を余儀なくされ、残念ながら研修会をできずにいた。

 「今年こそは恒例の神道行法錬成を行おう」と、県内の感染状況を見ながら計画が進み、当初八月二十三日の開催で決定していた。しかしながら、開催日に近づくにつれて県内感染者数が増加。直前の同月二十日、県内に『感染拡大防止特別集中期間』が設定されたことから、開催見合わせの判断となってしまった。延期後の日程を十月十一日とした後、県内の感染者数は落ち着きを見せ、待ちに待った開催となった。

怪しくなる天気・・・

 当日、奉務神社を出発する頃は晴天で気温も暑いほどであったが、向かう途中にみるみる雲行きが怪しくなり、湯殿山参籠所に着く頃には雨天となってしまった。本来であれば雨天時は鎮魂行事へと変更する予定であったが、雨の降り具合、そして菊地会長をはじめ九名の参加者の意欲によって予定通り禊行を行うこととなった。

 この度の禊行はいつもとは異なり、「御沢駆け禊」という湯殿山ならではの修行である。禊場となる「御滝」を目指し、梵字川を登っていく。今回の禊行を行うにあたり、道彦として出羽三山神社 権禰宜の伊藤真尋先生をお招きした。伊藤先生は、出羽三山神社神職養成所で講師も務め、一般の「​御沢駆け禊」でも道彦を務めていらっしゃる。

草履の凄さを感じながら

 一同草鞋に履き替えて参籠所を出発。御沢橋の脇より川沿いの山道へと入り、修行が始まった。途中、山々の神様を初め、お祀りしている末社を順に拝礼しながら進んでいく。雨でぬかるんだ道、苔が生え濡れた岩場、川の中など、いかにも滑りやすそうな場所を進んでいくことになるが、草鞋の滑り止め効果もあり、誰一人アクシデント無く順調に進んでいった(終了後、皆一様に草鞋に感心していた)。

 最後に枝をかいくぐり、山肌を下ると「御滝」へ到着となった。この滝は「御滝神社」の滝壺であり、梵字川が湯殿山神社御神体脇から急激に落下してできている。早速、鳥船行事を行い、滝壺の中へ。初めての滝行は、足元の川の流れと川砂利で踏ん張りが利かず、頭上からの水圧で数秒持ちこたえるのがやっとの状態であった。二つの滝で禊行を終えた後、湯殿山神社本宮へ正式参拝をして研修会が終了となった。湯殿山神社でのお参りについては「語るなかれ」、「聞くなかれ」ということで、詳細は控えさせていただく。ぜひ丑歳御縁年の御神前を参拝いただきたいと思う。

 最後に伊藤先生より「この修行を成し遂げられたことはそれぞれの自信になったと思う。その自信を日々の神明奉仕に役立ててほしい」と講評をいただいた。来年、当会は創立五十周年という大きな節目の年を迎える。記念事業を完遂するにあたり、一致団結して臨んでいける良い機会になったようにも思う。伊藤先生には連なる参加者の様子を見なながら、事故や怪我無く、研修会の成功へと導いていただきました。誠にありがとうございました。

山形県神道青年会 広報部