質問神棚はどこに設けたらいいですか
回答
一般的には神棚が南向きか東向きになるようお祀りします。東が日が昇る方角、南は古代中国に「天子は南面する」という語があり、君主の地位を象徴する方角として、特に儀礼や祭祀の場で重要な方角とされてきました。
しかし、西向きや北向きが縁起が悪いということはありません。間取りによっては南東にこだわらず、清浄で静かなところ、目線より少し上になるようなところであれば良いと思われます。 神棚は、家族や家庭の守りの中心として重要で神聖なところとして大切にお祀りしましょう。
質問お供えの仕方について教えて下さい
回答
お米(生米、洗米、ご飯)、酒、塩、水等をお供えします。少量でもかまいませんので毎日お供えするのが良いのですが、なかなか毎日は難しいという場合は、毎月一日・十五日や家族の記念日、お正月など日にちを決めてお供えしても良いでしょう。また、お供えした後は捨てずに実際にいただきましょう。
質問神棚にはどんな祭器具(さいきぐ)が必要ですか
回答
まずは希望する大きさの宮形(みやがた)を求めて下さい。棚が無ければ棚板も必要となるでしょう。扉の正面に御神鏡(ごしんきょう)、両脇に榊立(さかきたて)、燈籠(とうろう)、お供えをするための平瓮(ひらか(皿)、瓶子(へいじ(御神酒入れ)、水器(すいき(お水入れ)などが必要です。この他に幕、真榊(まさかき(榊に五色絹を付け、向かって左榊に剣、右榊には鏡と勾玉を掛けたもの))を立て、注連縄(しめなわ)を張り、紙垂(しで)を下げます。 全て揃えなければいけないという訳ではございません。神棚の広さに等に応じて揃えて下さい。
また最近では様々な住宅事情に合うようにモダンなデザインのものもあります。
質問神棚を拝む作法を教えて下さい
回答
神社の参拝と同じように、二拝(深いお辞儀を二回)、二拍手(手を二回たたく)、一拝(深いお辞儀を一回)の作法で拝礼します。
質問毎年お神札を新しくするのはなぜですか
回答
年の暮れには大掃除をして新しい年を迎える準備をします。神棚も同様にお掃除し、お神札は、毎年正月の前にいただき、神棚へ祀って一年間の新たなご加護をいただけますようお祈りします。これまでお祀りしてきたお神札やお守りは、感謝を込めて神社へお返ししてお焚き上げをお願いしましょう。
新しいお神札をいただき清々しく新年を迎えて、良い一年となるよう家庭のまつりを続けることが大切です。
質問お神札の種類について教えてください
回答
伊勢の神宮のお神札である神宮大麻、氏神様のお神札、崇敬する神社のお神札などがあります。お神札を横に並べてお祀りする場合には、中央に神宮大麻、向かって右に氏神様のお神札、左には崇敬する神社のお神札をお祀りします。重ねてお祀りする場合には、手前に神宮大麻、次に氏神様、崇敬する神社のお神札の順でお祀りします。
質問古いお神札やお守りはどのようにすれば良いですか
回答
一年間お守りいただいたお神札やお守り、縁起物は粗末にならないよう最寄りの神社にお納めし、お焚き上げをお願いしましょう。山形県では正月を過ぎた頃、「どんと焼き」や「お塞道(おさいど)祭」などの呼び方でお焚き上げの神事が行われます。お神札やお守り、縁起物を納める方法や受付期間などは神社よって異なりますので、各社にご確認下さい。
質問古いお神札と新しいお神札を一緒にお祀りしてもいいですか
回答
一緒にお祀りしていただいても差し支えありませんが、なるべく新しいお神札と入れ替えて、古いお神札は感謝を込めて神社に納め、お焚き上げしていただくとよいでしょう。新しいお神札には神さまの新しいお力が宿っており、その瑞々しい霊威によって日々お守りいただき、清々しく一日一日を過ごすことができるのです。
質問いろいろなお神札を一緒にお祀りすると、神さま同士が喧嘩しませんか
回答
我が国には古来より八百万(やおよろず)の神々がいらっしゃると信じられてきました。海の神さま、山の神さま、木の神さまなど自然に宿っている神さまはもちろんのこと、商売の神さま、学問の神さまなど自然以外の物事にも神さまがおられ、それぞれ協力し合って私たちを見守ってくださっています。ですからいろいろなお神札を一緒にお祀りしても、神さま同士が喧嘩することはありません。
質問神棚がない場合どのようにお神札をお祀りすればいいですか
回答
なるべく南向きか東向きの、自分の目線よりも高い静かな場所にお神札を納め、お供えをします。たとえばタンスや書棚などの上を拭き清め、白紙などを敷いてお祀りしても良いでしょう。壁や柱に貼る場合は、白紙を貼ってその上にお神札を貼ります。画鋲などで直に針を刺すことは避け糊等で貼ります。また、共同住宅等に向けた簡易な宮形もあります。
いずれにしても清浄を第一とし、心を込めてお祀りすることが大事です。