歳時記

冬(11月〜1月)

11月 霜月(しもつき)

  • 3日  文化の日
  • 7日頃 立冬(りっとう:冬の気が立ち始める)
  • 15日 七五三
  • 22日頃 小雪(しょうせつ:雪が少し降り始める)
  • 23日 新嘗祭(勤労感謝の日)
七五三

数えで3歳(男・女)が髪置の祝、5歳(男)袴儀の祝、7歳(女)帯解の祝、といって、子ども達が無事成長したことを感謝し、将来も健やかに成長するように神社にお参りする行事。

11月15日にお参りするのが一般的ですが、地域によって変わる事もあります。

山形県内では10月15日に繰り上げて行う地域もあります。

新嘗祭(にいなめさい)

天皇陛下が行う収穫祭で、その歳に収穫したお米を神に供え、自らも食される儀式。

飛鳥時代の皇極天皇(こうぎょくてんのう)以前から行われており、一時中断されていた時期もありますが、江戸時代の東山天皇の時代に復活しました。

各地の神社でも、新穀感謝の祭事(秋祭り)が行われたり、農業団体による農業祭が催されます。

勤労を尊ぶ国民の祝日「勤労感謝の日」でもあります。

12月 師走(しわす)

  • 7日頃 大雪(たいせつ:雪が多いに降る頃)
  • 13日 すす払い(正月事始)
  • 21日頃 冬至(とうじ:一年で日が最も短い頃)
  • 23日 天皇誕生日
  • 31日 大晦日(年越しの大祓)
冬至

夏至(6月21日頃)の反対で、1年で夜が最も長くなる日です。

カボチャやこんにゃくを食べたり、風呂に柚子を入れて入る柚子湯などの風習があります。

山形県内では「あずきかぼちゃ」を神棚にお供えし、家族でいただく風習があります。

正月事始

12月中旬から、お正月を迎える準備を始める大掃除(すす払い)が行われます。

お正月を迎えるにあたり、家の内外を清掃する行事です。

単に掃除をするというよりは、元は歳神祭(としがみまつり)の準備のための信仰的な行事でした。そのため、昔は正月を迎えるための物忌みの始まりとなる13日に行われる行事でした。

年越しの大祓

正月は、山にいる祖霊神や歳神様を門松を立ててお迎えします。

「お年玉」は、歳神様の魂をいただくものとされています。

大晦日は一年間無事に過ごせた事を感謝し、一年の罪やけがれを祓い、来る年が良い年であるよう祈ります。

年越しの大祓では、地域によって、氏神神社から人の形の切り紙(人形・形代・撫物)が配られて、その人形で体を撫でたり息を吹きかけて穢れをうつし、それを神社に持参するところがあります。

1月 睦月(むつき)

  • 1日  元旦(初詣)
  • 5日頃 小寒(しょうかん:寒さが次第に加わる)
  • 7日  人日の節句(じんじつのせっく) 七草(七草粥を供え無病を祈る)
  • 11日 鏡開き(神様にお供えした鏡餅を皆でいただく)
  • 第2月曜日 成人の日
  • 15日  小正月(お賽燈・どんと焼き・だんごさし)
  • 21日頃 大寒(たいかん:寒さの最も厳しい時期)
元旦(初詣)

新しい年の初めに一年間の幸せをお願いするため神社に詣でます。

そして、神様には鏡餅をお供えします。

餅には稲の神様の霊が宿り、これを食べると特別な力が与えられるとされました。

初詣は、氏神様や一年の吉兆を司る神「歳徳神(としとくじん)」にお参りして、一年の無事を祈る風習です。

書初

新年にはじめて書や絵をかく行事をいいます。

昔から正月の2日に恵方(その年の干支に基づいて定められたおめでたい方角)に向かってめでたい詩や言葉を書きました。

書初でかいたものをお賽燈で焼き、その紙が高く上がれば字が上達するという俗信もあります。

おさいとう

地方によっては、どんと焼き・イワイイワイ・ヤハハエロ等とも言い、正月のしめ飾り、古いお札等を焼き、この火で餅を焼いて食べると風邪をひかないと言われています。

呼び名や風習も地方により様々にあり、行う日がずれている地方もあります。

庄内地方ではこの日、せいど焼きという行事が行われます。せいど小屋と呼ばれる小屋を藁で作り、子ども達が中で餅を焼いたりします。行事が終わると小屋を焚き上げてしまうせいど焼きが行われます。

小正月

「おさいとう」と同じ、1月15日(あるいは14日〜16日)を言います。

元日を大正月というのに対し小正月は家庭的な行事を行う日で、豊作を祈願して団子の木を飾ったりします。

近年、山形の村山や置賜地方では初市にこの団子の木を買い求めて飾る家庭が多いようです。

また、小豆粥を炊いて祝いの食事としました。

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