お札のまつり方
お札をいただいたら神棚におまつりしましょう。
神棚は、その家の中で神様がお鎮まりになるところ。
明るく、清らかな、目線よりも少し上になるようなところに設けると良いでしょう。
また、神棚は南向きか東向きになるようにしましょう。
神棚には扉の正面に神鏡を、左右に榊や灯明を立てます。
しめ縄には紙垂を下げます。
お札を横に並べておまつり三社づくりの場合は、中央に伊勢の神宮のお神札(神宮大麻)を、向かって右には氏神さまのお神札、左には崇敬する神社のお神札をおまつりします。
一社づくりの場合は一番手前に神宮大麻、つぎに氏神さま、崇敬神社の順に重ねておまつりします。
神棚には毎日、神饌(しんせん)を供えます。神饌とは神様へのお供え物のことで、米、塩、水などです。
米は洗米かご飯、水は毎朝一番にくんだものが良いとされています。
また、お酒やお土産、季節の初物をいただいたときなどには、その都度お供えします。
朝早く起き顔を洗い口をすすぎ、清々しい気持ちで神棚を拝すると、一日が意義あるものになるでしょう。
神棚を拝む習慣を身につけ、神様と毎日生活を共にするという気持ちが心の安らぎをもたらします。
手水の作法
神社にお参りする時は手水(てみず)を使い、手、口を清めてからお参りしましょう。
手水の仕方
柄杓を右手で持ち、左手を濯ぎます。
次に、柄杓を左手に持ち替え、右手を濯ぎます。
再び柄杓を持ち替え左手掌に水をため、口を濯ぎます。そしてもう一度左手を濯ぎます。
最後に柄杓を両手で持ち、垂直に立て、残りの水で柄杓の持ち手を濯ぎます。
人は誰しも普段の生活の中で、知らず知らずのうちに様々な穢れ(けがれ)が身についてしまいます。
神様と相対するとき、心身についた穢れを祓ってお参りしましょう。
拝礼の作法
神前に進んだら姿勢を正し、二拝二拍手一拝の作法でお参りします。
まず二回、深く頭を下げます。(その深さは腰を約90度に曲げる程度が美しいといわれています)
二拝したあと、胸の前で両手を合わせ、右手を少し下にずらし二回手を打ちます。
二拍手のあと、両手の指先を揃え、祈りをこめます。
最後にもう一度深く頭を下げます。
(神社によっては特別な参拝作法を行っているところもあります。)
玉串の捧げ方
神社で正式参拝やご祈祷をお願いしたとき、玉串(たまぐし)を捧げて拝礼を行います。
玉串とは、榊(さかき)などの小枝に、紙垂(しで)と呼ばれる和紙を付けたものです。
榊などの常緑樹は、青々とした生命力を表し、紙垂は清浄なもの、神様への捧げものを表すといわれております。
神職から手渡された玉串の根元を右手で上から持ち、中央あたりを左手で下から支え、胸の高さに持ちます。
御神前に置かれた案(あん、祭事に用いる机)の前に進み、一礼します。
玉串を垂直に立て、左手を下げて右手に揃え、玉串に祈念を込めます。
右手で玉串の中央あたりを下から支え、根元を時計回りに90度回し御神前に向け、案の上に静かにお供えします。
その後、二拝二拍手一拝の作法で拝礼します。
玉串は「神に敬意を表し、且つ神威を受けるために祈念をこめて捧げるもの」です。
心をこめて、拝礼しましょう。