山形県神道青年会「山形刑務所大祓」
2015年8月11日
初夏の蒸し暑さが感じられる7月8日、県内の若手神職で組織する山形県神道青年会は山形刑務所を訪れ「大祓式(おおはらえしき)」を執り行いました。
この事業は教誨活動の一環として神社本庁教誨師の依頼で平成3年から毎年続いており、今年で26回を迎えました。
大祓式とは…
【時期】
6月と12月に行われる「祓え」の神事です。
6月の大祓を「夏越しの大祓」。
12月の大祓を「年越の大祓」といいます。
【意味】
日常生活で知らず知らずに付いた罪や穢を「大祓」で祓うことにより、心身共に清々しく生まれ変わるという考えから行われました。
【歴史】
「古事記」や「大宝律令」にも出ており、当時は国家の重要事業でした。
夏越の大祓は、今でも神社で行われており「茅の輪」をくぐり半年の無事を祈願します。
祭壇には神饌(お供え物)を供え、祭員(神事を行う神職)・伶人(神事の雅楽をする人)・舞人(雅楽に合わせて舞を舞う人)合わせて11名の参加でした。
それぞれ斎服や浄衣(白い狩衣の様な服)に身を包み、午後1時から雅楽が奏でられ厳かな雰囲気で始まりました。
今年の参列者は約100名で、その代表2名が玉串を捧げました。
参列の被収容者に向かい「大祓詞(おおはらえのことば)」を唱え「人形(ひとがた)」(人の形をした紙に心の罪等をうつす)で身を清めました。
約一時間で神事は終了しました。
寄稿 山形県神道青年会広報部 八幡