鮭川歌舞伎 定期公演
2011年6月26日
山形県指定無形民俗文化財 鮭川歌舞伎 定期公演が6月12日 鮭川村中央公民館にて行われました。
今回の公演で第25回記念となる当座は 昭和46年に村内の4座が合併し旗揚げしたものです。
旗揚げした年の11月に衣装を持っていない「農村歌舞伎」として東京新聞に掲載されたものが、
東京の市川千升歌舞伎劇団の市川千升家元座長の目に留まり、
一座の衣装、かつら、小道具など300点以上の寄贈を受けています。
昭和49年10月には、鮭川村無形文化財第一号指定され、
平成18年2月山形県指定無形民俗文化財を受けています。
鮭川歌舞伎保存会会長は佐藤成一氏 現座長は佐藤雄昭氏です。
今回の演目は
- 第一幕 假名手本忠臣蔵三段目 殿中松の間刃傷の場・道行旅路の花婿
- 第二幕 口上
- 第三幕 清流さけがわ太鼓
- 第四幕 歌舞伎舞踊
- 第五幕 白波五人男 稲瀬川勢揃いの場
の構成でした。
会場は中央公民館の体育館でしたので広く写真撮影のカメラマンは大きな望遠レンズを装備して撮影しておりました。
歌舞伎は初心者でもわかりやすい演目で、役者が見得を切ったら拍手喝采、コミカルな場面では大爆笑と大変盛り上がっておりました。
また第三幕の清流さけがわ太鼓では少年たちによる太鼓の演奏で、勇壮な技に賞賛の歓声が上がっていました。
地域に根付いている伝統文化を守っていくのは過疎地では後継者不足が深刻な問題となっておりますが、
当地の少年、青年たちは次代を担うために積極的に文化活動に参加しているように見えました。
やはり後世に伝えていくには伝統文化を身近にする地域の協力と、外部への発信ではないでしょうか。
最上通信員 M・O