雅楽・祭祀舞研修会
2012年4月1日
神社のお祭や、境内を訪れるとよく耳にする音楽があります。
ご存知「雅楽」です。雅楽は神社のお祭の重要な一部で、
「笙(しょう)」、「篳篥(ひちりき)」、「龍笛(りゅうてき)」の管楽器で演奏します。
また、舞も重要な要素で、雅楽の曲に伴う舞を「舞楽(ぶがく)」と呼び、日本古来の歌曲に伴う舞を「神楽舞(かぐらまい)」といいます。お祭では舞を御神前に奉納します。
この度、山形県神社庁の関係団体である祭祀楽研修会(武田忠徳会長)では、
3月18日から19日の二日間に掛けて、県神社庁雅楽講師三名、同祭祀舞講師一名にお越しいただき「雅楽・祭祀舞講習会」を六椹八幡宮と山形県神社庁にて開催しました。県内各地の神職はもとより、神社の伶人(お祭等で音楽を奏でる奉仕者)を務める者、また雅楽が大好きな小学5年生を始めとする愛好家の方々27名が受講しました。
本研修の課題曲は雅楽曲が
「平調越殿楽(ひょうぢょうのえてんらく)」、「慶徳(けいとく)」、祭祀舞が神楽「豊栄乃舞(とよさかのまい)」でした。両日とも、まずは舞・管別のパートごとに分かれて徹底的に練習し、最後に合奏練習を行いました。講師の熱のこもった御指導に、受講生一同もそれぞれの課題を克服しようと熱心に取り組んでいました。最終日には神社庁の御神殿にて、講師と受講生全員で課題曲の合奏を奉納し修了しました。
県内各地から集まった受講生は、情報交換はもちろん、互いの活動に対する意見交換が活発に行われ、技術向上の以外にも交流の面でも大変有意義な研修会となっていました。
村山通信員 S.H