豊里神社の改修工事が完了し竣工祭が行われました
2013年4月1日
長井市時庭の豊里神社では、拝殿(※はいでん)と幣殿(※へいでん)の改修工事が実施され、
工事完了に伴う竣工祭(※しゅんこうさい)が実施されました。
※拝殿:参拝者が拝礼を行うところ
※幣殿:神職が祭儀を行うところ
※竣工祭:完成した建物を祓い清めて、末永い繁栄を祈る祭
豊里神社は数年前から屋根の雨漏りなど、建物の損傷が激しくなったため、
地域の文化財であるこの神社を守ろうと、総代(※そうだい)や地区の代表者が先頭に立ち、改修委員会を組織しました。
※総代:神社の運営を支えてくださる地域の代表者
改修委員会を通し、地区の皆さんの賛同、協力を得て、構想開始から約2年をかけて、この度めでたく竣工となりました。
工事費用は豊里神社の氏子(※うじこ)約230戸の皆さんの寄付と篤志者の寄付でまかない、
また、地元の大工さんにも工事の協力と、一部の寄付工事を奉納頂きました。
今回の改修工事は、まさに地元の皆さんの総出により実現したものです。
※氏子:神社がある地域に住んでいる崇敬者のこと
柱など一部そのまま使える部材は残しましたが、雨漏りしていた屋根は全面的に作り直しました。
幣殿もすべて作り直し、提灯などの祭典用具を格納する倉庫も併設されました。
3月31日に行われた竣工祭では、今後の時庭地区と氏子の繁栄を願い、舞楽「浦安の舞(うらやすのまい)」も奉納されました。
祭典の後、改修工事に携わられた大工の方々への感謝状が贈呈されました。
最後に直会(※なおらい)が行われ、参加者一同でこの度の竣工を祝いました。
※直会:神事の最後に、参加者一同で神酒を戴き、神饌を食する行事(共飲共食儀礼)
神社は地域の守り神として存在していますが、その神社も氏子の皆さんによって守られています。
氏子を見守る神様と、神様のために行動を起こす氏子。
神と人が、地域で共生している姿を見ることができました。
最後に、この改修工事にご協力頂きました時庭の皆様に、深く感謝申し上げます。
置賜通信員 T・N