第31回北方領土返還要求山形県民大会
2012年12月7日
11月20日、上山市の「日本の宿 古窯」で第31回北方領土返還要求山形県民大会が行われました。
これは山形県北方領土返還促進協議会と独立行政法人北方領土問題対策協会が主催となって毎年行われている大会です。山形県神社庁は促進協議会の構成団体の一つになっており、山形県神道青年会も神社庁組織の一つとして、北方領土返還要求運動に積極的に参加しています。
北方領土はロシアに不法占拠されており、その返還は未だなされていません。協議会では県民大会の開催、北方領土の日(2月7日)啓発活動、北方四島交流訪問事業への参加、署名運動の実施など、様々な活動をしています。私も交流訪問事業に参加し、実際に択捉島に上陸したことがあります。日本人がいなくなって70年近くたった今も、お墓や住居跡など、その名残は消え去ることはありません。ぜひとも返還を実現させたいと彼の地で思いました。
大会では県民の歌斉唱などの後、「日ロ関係の現状と北方領土問題の今後の展望」と題したNHK解説主幹の山内聡彦氏による講演や、山形県出身の歌手である葵ひろ子さんによる「ちぎれ千島に雲が飛ぶ(作詞:森繁久彌 作曲:岩代浩一)」の歌が披露されました。
また、大会宣言として「歯舞諸島、色丹島、国後島、択捉島の北方四島は、日本人が血と汗で開拓した地として受け継いできたものであり、未だかつて一度も外国の領土になったことのない我が国固有の領土です。しかしながら、戦後67年が経過した現在も、ロシアの不法占拠の下に置かれており、日本への返還が実現していないことは、誠に遺憾です。北方領土問題の解決なくして、日ロ両国間に、真の相互理解に基づく恒久的平和と友好親善の安定的な関係の確立はあり得ません。ここに、私たちは、一日も早い北方領土の返還実現を目指して、より一層世論の集結に努め、されなる粘り強い北方領土返還要求運動を推し進めることを本大会の名において宣言する。」が承認されました。
今後も協議会の活動などを通して、北方領土返還要求運動を推進していきたいと思います。
寄稿 山形県神道青年会