神社本庁主催 東日本大震災物故者慰霊祭
2012年3月21日
東日本大震災発生から一年を迎える3月11日の午後2時より、宮城県石巻市日和山公園(ひよりやまこうえん)において、神社本庁主催による東日本大震災物故者慰霊祭が執り行われました。
奉仕員は、斎主(さいしゅ)を神社本庁田中恒清総長が務め、祭員を神社本庁職員6名と、東北六県の神社庁より各5名ずつ選出された30名の神職計36名が奉仕致しました。また、祭典儀式楽を奉仕する伶人(れいじん)を開催県である宮城県の雅楽会が奉仕致しました。
参列者は、神宮大宮司、神社本庁統理以下各県神社庁関係者、全国神社総代会、神道政治連盟、神道青年全国協議会などに加え、一般の参列者を含め200名以上にのぼりました。
まず、慰霊祭に先立ち奉仕員、参列者全員にて、鎮魂と早期復興への願いを込め大祓詞(おおはらへことば)を奏上しました。
慰霊祭は、修祓(しゅばつ)、招霊の儀(しょうれいのぎ)、献饌(けんせん)、祭詞奏上(さいしそうじょう)、斎主玉串拝礼、神社本庁統理玉串拝礼、参列者玉串拝礼(参列者玉串拝礼では神宮大宮司、宮城県神社庁長、神道政治連盟会長、國學院大學学長、皇學館大学学長が順じ拝礼の後、遺族ご代表・宮城県飯野山神社及川宮司に併せて参列者一同拝礼致しました。)、撤饌(てっせん)、昇霊の儀(しょうれいのぎ)と厳かに執り行われました。そして震災発生時刻の午後2時46分、全員にて黙祷を捧げ、この大震災で犠牲になられた方々の御霊安らかならんことと、被災された方々、また被災地の一日も早い普及復興を、ひたすらに祈念致しました。
あれから一年が過ぎ、沿岸部は多少瓦礫が撤去されたようですが、復旧復興はこの後幾年と掛ることでしょう。日に日に薄れゆくあの記憶を過去のものにしないためにも、被災された方々、被災地に心を寄せ、復旧復興の一助となるべく、神職、総代一人ひとりが決意を新たにした慰霊祭となりました。
村山通信員 S.H