烏帽子山八幡宮 注連縄掛替神事
2018年4月28日
南陽市赤湯の烏帽子山八幡宮(新山宏三宮司)では、大鳥居の注連縄掛け替えが執り行われました。
注連縄は注連縄保存会(外山祐吉会長)が奉製し、毎年4月18日に新しい注連縄を奉納しています。
烏帽子山八幡宮の石の大鳥居は八幡宮の裏山から切り出された凝灰岩を用い、明治36年に建立されました。
高さ10.75メートル、幅12.7メートルで、継ぎ目の無い石造りとして日本一の大きさを誇ります。
当日は小雨が降る中でしたが、掛け替えが行われる前に赤湯小学校6年生約100人による鼓笛隊が先導し、トラックに載った重さ約300キロ、長さ約10メートルの新しい注連縄が赤湯地区をパレードしお披露目を行いました。
八幡宮に続く石段からは注連縄を載せたハシゴを保存会メンバーが担いで大鳥居まで運びます。
午後2時の掛け替え神事の後、注連縄の掛け替えが行われます。
宮司が新しい注連縄を掛け替える奉告の祝詞を読み上げ、参列者と共に地区の安全と繁栄を祈りました。
掛け替えはクレーンなどの重機は使わずに、昔からの技法の滑車と縄のみで行います。
注連縄保存会メンバーがはしごで大鳥居へ登り作業の準備を始めると、見学している小学生から驚きと歓喜の声が聞こえてきます。
滑車を使い、古い注連縄を下ろした後、新しい注連縄をゆっくりと引き上げ固定すると作業は完了です。
大勢の市民や小学生、お花見の観光客が見守る中、作業が終わると大きな拍手が起こりました。
今年で116年目を迎えた伝統行事を目の当たりにした人たちは喜びと感動を伝えあっていました。