平成23年 長井黒獅子まつり
2011年5月26日
長井市では、毎年5月下旬に、長井黒獅子まつりが開催されます。
平成23年の今年は、5月20日(金)に前夜祭、21日(土)に本祭りが開催されました。
長井白つつじ公園を中心会場として市内の複数の神社の獅子舞が一堂に会し、市街地を練り歩く、年に一度の恒例行事です。
長井の黒獅子は百足(むかで)獅子とも呼ばれ、獅子頭が黒く、荒波模様が描かれた幕の中には、10人~20人程の獅子連中が入り、勇壮な獅子舞を演舞します。
黒獅子の舞う姿は、荒々しい河の流れを表現していると言われています。
獅子頭の口の中に手を入れているのは、御神酒を頂いている様子です。
御神酒が好きな黒獅子もいるんです。
黒獅子は、大きな口を「パッコン!パッコン!」と開閉して、人々の厄を飲み込みます。
これを、『ごしんじん』といいます。
黒獅子の隣にいる、化粧まわしを締めた『警護』は、荒々しい黒獅子を引っ張っていく役割があります。神社によっては、黒獅子と警護との力比べを行うところもあります。
これを『警護がかり』といいます。
子供の健やかな成長を願って、赤ちゃんも『ごしんじん』をしてもらうのですが、中には黒獅子の激しい動きにびっくりして泣き出してしまう赤ちゃんも居ます。
これも人生の通過儀礼のひとつとして、この地方の人々は黒獅子の『ごしんじん』を受けて成長していきます。
そんな黒獅子を、この地方の人々は親しみを込めて『おしっさま』と呼んでいます。
一般的には、獅子舞は獅子頭が赤く、幕の中に入るのは一人か二人程ですが、このような沢山の人が幕に入る百足(むかで)獅子を見られるのは、全国でも山形県の置賜地方を含め3~4箇所しかないと言われています。
各神社の黒獅子の演舞はそれぞれ異なり、神社ごとに特色があります。
その違いをいっぺんに確認できるのがこの『長井黒獅子まつり』ですが、春~秋にかけて行われる各神社のお祭りでも、黒獅子の演舞をじっくりと見ることが出来ます。
各神社のお祭りでの『おしっさま』も、是非見にいらしてください。
■関連リンク
長井市観光協会
http://www.kankou-nagai.jp/shishi.html
■平成23年長井黒獅子まつりへの参加神社
- 津嶋神社 (長井市草岡字津嶋1246)
- 白山神社 (長井市十日町)
- 伊佐沢神社 (長井市上伊佐沢字金地ケ原2986-2)
- 羽黒神社 (長井市泉381)
- 歌丸神社 (長井市歌丸字本郷弐1521-1)
- 豊里神社 (長井市時庭375)
- 稲荷神社 (長井市九野本2946)
- 五所神社 (長井市寺泉2303)
- 葉山神社 (長井市白兎字蔵京2269)
- 津嶋神社 (長井市森字山田4-1)
- 總宮神社 (長井市横町14-24)
- 白山神社 (長井市館町北10-21-1)
- 皇大神社 (長井市神明町3-81)
置賜通信員 T・N