孔子祭
2012年10月23日
鶴岡には庄内論語というものが残っています。
これは昔、藩校致道館(酒井家9代忠徳【ただあり】公が創設)が学校だった頃、人々は儒教の教えである論語を学んでいました。
漢文のようなものなのですが、現在の学校で習うような読み方とは少し違うようで、これを庄内論語と言います。
夏休みには、致道館を開放して小学生が論語を勉強します。
論語の創始者である孔子を敬い、勉学に勤しむ決意をするお祭「孔子祭」が明治6年まで致道館で行われていました。
そして128年ぶりに復活し、今年で13年目を迎え、9月29日に斎行されました。
本来であれば儒教の式次第で行うのですが、継承する事が困難であるため現在は神道式で行っております。
これは東京の湯島聖堂に習っております。
修祓の儀
祝文奉読(これは神道でいう祝詞奏上の代わりです)
そしてその後、神道であれば玉串拝礼なのですが、この時はお焼香をします。
お祭の後は、参列者全員で論語を奉読しました。
まもなく鶴岡では小学生の子どもたちの勉強の中で、論語が必修科目になるそうです。
鶴岡の歴史の中で、市民の勉学の基礎となった論語をこれからも子どもたちに伝えていかなければなりません。