山形県神社庁

日本の年末年始の行事

「神宮大麻(じんぐうたいま)」と「神社の御神札(おふだ)」

 

新年を迎えるときに、家々に新しいお神札をおまつりするのは、新しい年に家族の幸福を祈るためです。

御神札には、伊勢神宮の御神札「神宮大麻(じんぐうたいま)」・地元の神社(氏神様)の御神札・遠くの神社(崇敬する神社)の御神札があります。中でも伊勢神宮の御神札は「お伊勢さま・大神宮さま」と呼ばれ、日本の総氏神として広く全国から篤い崇敬を集めています。

神宮大麻は、潔斎(けっさい)をした清浄な奉製員が白衣に着替えられ、伊勢神宮の奉製所で一体一体丁重に奉製されています。奉製した大麻は箱に納められ、厳粛な「大麻修祓式」の後に奉安されます。

9月17日、内宮神楽殿で「神宮大麻暦頒布始祭(じんぐうたいまれきはんぷはじめさい)」が、大宮司以下の神職の奉仕によって斎行され、

大宮司より神社本庁統理へ授与され、統理より各県の神社庁長に頒たれます。

各県神社庁に於いても「神宮大麻暦頒布始奉告祭(じんぐうたいまれきはんぷはじめほうこくさい)」が斎行され、それを受けた各支部でも同様の祭りが厳粛に重ねられて、家庭や会社などへ頒布がされます。

 

大宮司より授与される神宮大麻

 

 

山形県神社庁大麻暦頒布始奉告祭


 

西村山支部大麻暦頒布始奉告祭


(神宮大麻を覆っている薄紙は、神棚へお祭祀りする時にはがします。)

 

 

年末年始の行事

 

大掃除

清々しい気分で新年を迎えるために畳や障子を張り替えたり、1年間のほこりを全て落とします。神棚や仏壇は一家の当主が行い28日までに終わらせます。29日は9の末日ということから「苦待つ」や「二重苦」と呼ばれることから避けます。どうしても残ってしまった作業は30日に行います。31日に飾ったのでは一夜飾りになり、神様を粗末にするので準備はしないほうが良いとされています。

 

 


 

大晦日(12月31日)の大祓式(年越しの大祓式)

大晦日に、1年間に知らず知らずのうちに犯してしまった罪・穢(弔い事・争い事などに遭遇していること)をお祓いして清々しい気持ちで新年を迎えます。

 

年越しそば

大晦日に「細く長く達者に暮らせることを願う」縁起をかついで食べられるそばのことです。年を越す前に食べきります。そばを残すと翌年金運に恵まれないなどと言われています。

 

初詣

一年の最初の日に、神社にお参りして今年一年の平安を祈る大切な瞬間です。有名な神社に参拝するだけではなく、あなたを毎日お守りしている氏神(地域の守り神)に最初にお参りします。

 

 

鏡開き (1月11日)

神様にお供えした鏡餅を雑煮や汁粉にして食べ、一家の円満を願う行事です。切る事を忌み嫌い、手や槌で割ったので鏡割りとも言います。

 

小正月(1月15日)

その年に飾った門松や注連縄・古い神札・書き初めなどをお祓いして焼きます。地方によって呼び方が異なり、どんと焼き・どんど焼き・さいと焼きなどの呼び方があります。その火で焼いた餅を食べるとその年の病を除き、焼いた書き初めの炎が高く上がると字が上達するといわれています。

 

 


 

注連縄しめなわ)

秋に刈り取った稲から作り、不浄な物の侵入を防ぐ「結界」です。新年の豊作の願いが込められています。 

 

門松

「年神様」を家に迎え入れるための「神様の依り代」としての意味合いがあります。 

 

鏡餅

正月に神様にお供えする円くて平たいお餅のことです。

 

 

七草粥

七草が早春にいち早く芽吹くことから、邪気を祓う意味で年頭に豊年と無病息災を祈って粥にして食べます。

春の七草は、セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロです。

 

お正月の遊び

凧揚げ・羽根突き・福笑い・かるた・双六などは、どれも古くから日本に伝わる伝統的遊びです。

凧揚げには子どもの成長を祝う意味が、羽子板には魔よけ・厄払いの意味があります。

 

おせち

おせちの歴史は平安時代に始まり、1年のうち重要な神様祭りの日である「お節供おせっく)」のことを指していましたが、神様に食べ物をお供えをする習慣から正月の料理のことを指すようになりました。新年の行いがその年1年に反映されるという日本人の信仰から、その年の食事が豊かになるようにとの願いをこめて、豪華なおせちを作る習慣が現代まで受け継がれています。全ての料理には意味があります。

 

数の子子孫繁栄

黒豆まめ( 健康) に暮らせるように

昆布よろこぶ   鯛めでたい

里芋小芋がいっぱいつくことにちなんで、子宝に恵まれるように

筆者

荘内神社宮司 石原 純一